自家組織移植とは、主に鼻を高くする、鼻の形を整えるといった隆鼻手術に使われる手法です。
具体的には、隆鼻手術というと鼻筋にシリコン樹脂を挿入して形を整えるというイメージが強い人が多いかと思いますが、シリコン樹脂などの人工材料ではなく自分の体から採取した組織を挿入することで形を整えるのが自家組織移植です。
自分の体から採取した組織というのは、主に耳介軟骨や鼻中隔軟骨、脇肋骨などの軟骨や骨、筋膜なども使用されます。
安全性が高い術法
“自家組織移植は自分の体の組織を挿入するため、アレルギーや感染症が起きづらく、安全性が高い術法として知られています。
また、自然に近い形状を作り出すことができ、鼻の組織との馴染みも良いので触っても自然な動きをすることができます。レントゲンにも映りませんし、鼻先に厚みを出して鼻の穴が見えずらい形状にしたいといった手術にも向いています。
以前は術後の修正が難しいという大きなデメリットがあったのですが、90年代に組織を砕いて挿入するといった新たな術法が開発され、術後の修正も不可能ではなくなりました。現在では安全で有効な隆鼻手術の方法として実践されています。
ただし、シャープな形や高い鼻を求める人には理想の形を作るのが難しい場合もあり、より高い形状を求める場合にはシリコン樹脂の方が適している場合もあります。
また、人工材料による隆鼻手術は比較的手技が容易で細工しやすいというメリットがあります。万が一、術後の形状が気に入らない場合にも比較的簡単に除去と再挿入がしやすいという利点があります。”
自家組織移植の料金相場
では、そんな自家組織移植の料金相場はいくらぐらいなのでしょうか。
一般的に人工物を使った隆鼻手術の場合、形と材料にもよりますが、10~40万円程度で行うことができますが、自家組織移植の場合は組織を採取する手術も必要となるため、相対的に高額となります。
相場としては40~60万円と言われ、人工材料による手術よりも高額なのが一般的です。
ただし、麻酔を局部麻酔から全身麻酔にするだけで10万円ほど変動するので、医師の判断により金額は異なります。
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