比較的鼻筋を通す事が容易であるといった点から、鼻シリコンプロテーゼは一般的な手術方法であると言えます。
しかしシリコンは人口素材である為に、長期間体の中に入れておくことによって鼻の皮膚が変色してしまったり、シリコンプロテーゼが飛び出したり、鼻の穴の大きさが左右で変わってしまったり、更には異物感による痛みなどを発症するといったリスクを生じる可能性があると言えます。
その他には、ピンチノーズと呼ばれる、鼻をつまんだ様な状態になる場合もあります。
これはオーダーメイドのものを使用せずに、既存のシリコンプロテーゼを使用した場合などに見られる症状だと言えます。
よく検討した上で自身の判断で決める
既存のシリコンプロテーゼを使用しての施術の場合には、およそ三十分程度で済んでしまうといった手軽さもあり、執刀医によってはそれを使用した際に起こり得るリスクなどについて、患者に充分な説明をしないまま、施術を行ってしまうといったケースも報告されています。
執刀医の技量などによっては長期間において特に問題が起きないでいるといった場合もありますが、鼻シリコンプロテーゼを入れた方の多くは、その後に何かしらの問題が生じて修正を訴えるといった傾向があると言えます。
この様な事からも、鼻シリコンプロテーゼは一生ものではなく、いつかは何かしらの問題に直面するものであるといった認識を持つ必要があると言えます。
そして鼻シリコンプロテーゼを除去する為には、単純にそれを鼻から出し、新たなシリコンを入れるといった方法では問題の解決にはなりません。
この場合には、自己組織と呼ばれる側頭筋膜といった耳の上にある筋膜を採取し、更には耳介軟骨といった軟骨も採取し、それらをシリコンの代わりに鼻へと入れます。
この方法により、シリコンを入れていた時に様な違和感はなくなり、それでいて以前と変わらない鼻の形を維持出来るといった事を実現出来ると言えます。
この様にシリコンプロテーゼを使用するかどうかは、よく検討した上で自身の判断で決める必要があると言えます。
- 鼻柱下降術の失敗3つと修正手術まとめ - 2017年11月1日
- L型プロテーゼの失敗の例3つと修正の原因を症例ブログ5つからまとめてみた - 2017年10月31日
- 自家組織移植の失敗3つと修正手術をブログから分析してみた - 2017年10月31日
コメントを残す