鼻孔縁形成形のリスク

2016/05/19

鼻孔縁形成形の手術をした場合、どのようなリスクが考えられるでしょうか。まず術後の傷がなかなか治らなくて盛り上がってしまうことがあります。このような場合はステロイドを注射することで盛り上がりを小さくすることができます。それでも小さくならない場合は移植した軟骨を除去し、盛り上がりを小さくします。鼻孔縁形成形の手術ではまた鼻孔縁の皮膚側が盛り上がることがあります。これは移植した軟骨が原因で発生する症状なのでその軟骨を除去することで盛り上がった部分を小さくすることができます。

どうしても左右で若干違いが出てしまう

鼻孔縁形成形ではこれ以外にもリスクがあります。それは鼻孔縁が硬くなるということです。これも気になる場合は軟骨を除去することで症状を抑えることができます。また鼻孔縁形成形では鼻孔の形が横長に見えることがあります。これは鼻孔縁形成形の手術をすると必然的にこのような症状が現れます。この症状は移植した軟骨と皮膚を調整することで改善を図れますが、そうすると今度は鼻孔縁が上に上がってしまうのでご注意ください。鼻孔縁と言えばこの鼻孔縁形成形によって鼻孔縁の左右差が生じてしまうことがあります。これは元々の鼻の穴の大きさ等が関係していることもありますし、移植した軟骨や皮膚が原因の場合もあります。もし気になる場合は再度手術を行うことで改善を図りますが、1mm単位の調整はほとんど不可能に近い場合があるので気をつけてください。つまりどうしても左右で若干違いが出てしまうということです。

その他注意すること

また再手術で軟骨を切り取る措置を施す場合はそれまで下がっている鼻孔縁が上に向いてしまうことがあるので注意してください。逆に鼻孔縁が下がりすぎてしまうという場合もあります。これはそもそも鼻孔縁形成形によってどの程度下げるかを正確に決めることができないからです。このため、場合によって鼻孔縁が下がりすぎてしまうのです。これも移植した軟骨と皮膚を調整して鼻孔縁を上げることで対処することができます。