低い鼻、短い鼻、上向きの鼻を大きく変化させるのが、鼻中隔延長術です。鼻中隔とは、鼻腔内部を左右に仕切る壁で、ここに軟骨を移植して鼻過ぎを長くして、鼻先を下向きにします。高さや向きを自由に変化させることができるので、いろいろなニーズに応えることができ、半永久的な効果が得られます。
鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨)は、鼻中隔軟骨を用いた鼻中隔延長です。鼻中隔軟骨は絶対量が小さいので、鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨)は軽度の症状が対象です。鼻の穴の中での手術なので、傷跡が目立たないというメリットがあります。
鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨)の手術の手順
鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨)の手術の手順をご紹介しましょう。
まず、経鼻柱切開から鼻翼軟骨上を脂肪中間層で剥離します。次に、鼻翼軟骨上の軟部組織を切除して軟骨を露出します。鼻翼軟骨の頭側切除を行って、鼻翼軟骨の可動域を広げます。さらに、左右の鼻翼軟骨間を剥離して、鼻中隔軟骨下端を露出し、軟骨膜をメスで切開して、軟骨膜下で鼻中隔軟骨を頭側に向かって広く剥離します。鼻中隔は必ずしも正中に位置していないので、移植軟骨を左側もしくは右側に移植するか、移植軟骨で鼻中隔を挟み込むかを決めます。決定したら、軟骨を移植して縫合固定します。鼻翼軟骨中間脚を縫合します。尾側にどの程度下げたいかによって、鼻尖の高さが決定します。バランスを調整するために、何度か仮縫いを行って理想的な位置を決めます。移植軟骨の先端をトリミングして縫合します。
術後の過ごし方
鼻中隔延長術(鼻中隔軟骨)は、施術時間1~2時間、術後の腫れは数日で治まります。術後は、鼻先をギブス固定します。ギブスの抜去は72時間後、抜糸は7日後です。洗顔はギブス抜去後、メイクは鼻以外は施術後すぐに可能です。シャワーは1週間目まではぬるま湯を使用、入浴は1週間後から可能です。
鼻中隔延長術は、この他にも自家組織である耳介軟骨や肋軟骨、豚の軟骨やプロテーゼなど人工軟骨を使う方法があります。
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