欧米人やハーフタレントのような高い鼻に憧れて鼻ヒアルロン酸注入を希望する人は少なくありません。
ヒアルロン酸は鼻のプロテーゼよりも手軽で行えるプチ整形として、鼻に限らず唇や豊胸術としても使用されることがありますが実は鼻ヒアルロン酸注入には大きなリスクがあることをご存知でしょうか。
ヒアルロン酸はもともと人間の体内にも存在する成分であり、時間が経つといずれ体内に吸収されるので安全性も高く問題がないと思われがちです。
しかし、その鼻ヒアルロン酸注入において失敗する例の多く存在しているのも事実です。
鼻ヒアルロン酸注入での失敗例
では、鼻ヒアルロン酸注入での失敗例としてどんなことがあるのでしょうか。
まず、形や左右のふくらみなどデザインに関する失敗です。
人の華というのは必ずしも左右対称というわけではなく、少なからず曲がっていることもありますが、ヒアルロン酸で鼻を高くすることで低い時には気づかなかった左右非対称が目立ってしまい、仕上がった時に鼻が曲がって見える、という失敗例があります。
また、1回や2回の注入では問題ないですが、何度も注入することでしこりという塊になり時間が経っても体内に吸収されずに鼻の中にヒアルロン酸の成分が残ってしまうことがあります。
この場合は、脂肪溶解注射などで溶かして取り除く必要が出てきます。
大きなリスクを抱えていることを十分に理解した上で施術を受ける
その他、注入する際に注射器の針が血管に当たってしまうことで内出血が起こることがあります。
稀にですが、ヒアルロン酸が血管の中に誤注入されることで血管障害が起きて鼻が壊死してしまう合併症が起きたという報告もされています。
特に、施術費用の安さばかりに注目して安易に美容クリニックを選んでしまうことで、技術力も未熟な医師の施術によって副作用や後遺症が出て、最悪の場合変形して崩れたまま元に戻らないことも考えられます。
一見手軽で簡単そうにできる鼻ヒアルロン酸注入ですが、実は大きなリスクを抱えていることを十分に理解した上で施術を受けるのが望ましいといえます。
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