鼻先形成では、きちんとした知識を持った医師のもとで、的確な手術、アフターケアを受けなければなりません。それは、間違った知識のもとで手術を行ったり、徹底したアフターケアを行わなかったために、多くの失敗例が生まれているからです。
失敗のない鼻先形成の修正す術を受けるには、この分野における名医を選ぶことが重要です。その上で、鼻先形成の失敗例やそれを回避するためのポイントなどをご紹介します。
鼻先の大きさは鼻翼幅の3分の1程度がバランスが良いとされており、理想とするのは鼻翼幅が約37mm、鼻先の大きさは約12mm~15mm程度とされています。この理想のバランスに修正するために、鼻先形成では鼻先のバランスを調整し必要に応じて、高くしたり細くしたり、更に上向き・下向きに形成していきます。
鼻先形成の失敗例
鼻先形成の失敗例としては、大きく5つあります。
①ポーリービーク変形:これは正面から見ると何ら問題は無いように見えますが、横から見ると鼻先に突起のような盛り上がりができた状態です。その形がオウム(ポーリー)のくちばし(ビーク)に似ていることからポーリービーク変形と呼ばれています。
②アップノーズ:これは正面から見たときに、鼻の穴がよく見える状態のことで、いわゆる「ブタ鼻」と呼ばれる状態です。アップノーズになる原因は、鼻翼軟骨の引き締めが強すぎた場合に起こることが多く、強い引き締めによって鼻先が上向き引っ張られ、位置が上がってしまうことで起こります。
③ピンチノーズ:これは日本語に訳すと「洗濯ばさみで挟んだ鼻」という意味で、鼻先が細くなり過ぎでまるで洗濯バサミで鼻を挟んだ状態に似た形になってしまうことです。この原因は鼻筋よりも鼻先が細くなったことで引き起こされます。
④鼻先が元に戻る、術前・術後に変化ナシ:傷は身体の本能で元に戻ろうと働くため、月日が経つにつれて元の状態に戻ってしまうこともあります。また、適応を間違えて切らない鼻先形成術を行うことで、手術をしても変化がないという失敗もあります。
⑤患者さんによっては、耳介軟骨を移植して鼻先の形成を行うこともあり、この場合には耳介軟骨を除去する必要があるため、耳の部分に傷跡が残ることがあります。
鼻先形成は手術を行えない医師も多いため、専門分野としている名医に依頼することが重要であり、アフターケアも徹底している医療機関で受けましょう。
鼻先の圧迫、ピンチノーズとは
鼻先形成の失敗例のひとつ、鼻先の圧迫。これは見た目からはっきりとわかってしまう状態で、何としてでも避けたい事態です。鼻がつままれたように見えてしまい、内側から何かで引っ張られていることが明白です。患者自身も違和感など、鼻先の圧迫感を感じてしまいます。自由に動かせる状態ではないということですね。こちらの修正治療には、患者自身の肋軟骨や人工のプロテーゼを使用し鼻のラインを自然な状態に戻す処置がされます。
ポリービーク(PollyBeak)変形ってなに?
ポリービーク(PollyBeak)変形とは、鼻先形成を行った際の失敗例のひとつです。その意味はオウムのくちばしという意味で、鼻先が丸くなってしまっている状態や、鼻先だけが盛り上がってしまっている状態を指します。原因は鼻先形成の鼻尖縮小術を糸で縛るだけの処置で済ませてしまったずさんな手術が原因です。失敗を避けるためにも実績のあるクリニックを受診し、手術前には内容をしっかりと確認しましょう。
軟骨の吸収が起こるメカニズムとは
鼻中隔延長術の術後に心配される軟骨の吸収。この手術は、もう少し鼻先を伸ばしたい、という悩みを解決するものです。鼻の穴が正面からも見えてしまう場合などに有効です。吸収が起こってしまうと懸念されているのは移植用軟骨です。他人の軟骨を処理したこの商品は、安全性こそ確かですが、人体に影響のないことが災いして体に吸収されてしまう可能性があります。患者自身の軟骨を使用することで軟骨の吸収を避けることができます。
名医の執刀で失敗のない鼻先形成を
通常の外科手術とは違った能力が求められる美容外科手術。治療ではなく、より美しく形つくることが目的ですからそれも当然です。名医と呼ばれる医師は解剖学に明るいことが多く、特に人の顔という複雑な部分に関してはその知識は必須です。複雑に絡み合う表情筋の構造が分かっていなければメスを入れることなどできないというわけです。そして、自身の得意分野を持ち、10年以上の経験を積んだ医師を信頼するのが良いでしょう。
- 鼻柱下降術の失敗3つと修正手術まとめ - 2017年11月1日
- L型プロテーゼの失敗の例3つと修正の原因を症例ブログ5つからまとめてみた - 2017年10月31日
- 自家組織移植の失敗3つと修正手術をブログから分析してみた - 2017年10月31日