鼻先形成は鼻が太い・丸いといった見た目がだんごのような状態を細くする手術です。鼻先形成の具体的な手術方法はいくつかあり、その鼻の状態と患者の希望に副って行われます。基本的には鼻先の皮膚と鼻翼軟骨の間の脂肪組織を切除して、皮膚を薄くします。そして左右の鼻翼軟骨を真ん中に寄せて縫い合わせ、鼻先を細くします。切開する場所によって、オープン法とクローズ法という手術方法があり、オープン法は外から見える場所の皮膚を切りますので傷が残りますが(数ヶ月で目立たなくなる)、手術時に視野が広く的確に状態を把握して鼻先形成が行えます。
クローズ法について
クローズ法は鼻孔内(鼻の穴の中)を切開する方法で、傷跡は見えませんが手術の時に視野が狭くなり、オープン法に比べると難易度が高くなります。鼻先形成におけるリスクは鼻先が上がりすぎてしまったり、鼻先がオウムのくちばしのように盛り上がるPOLLYBEAK変形になる可能性もあります。また1度手術を受けてしまうと手術跡が固くなり、治すことが困難になります。出来る限り1度の手術で済むような医師を見つける必要があります。その他にも糸で結ぶだけの鼻先形成では後戻りしてしまう確率が高くなり、再手術や修正をしなければならない結果となります。このようなリスクを回避するためには、3次元形成が出来る医師に手術を委ねるべきです。
手術のリスク
また手術のリスクでは感染症や呼吸困難、鼻の無感覚、左右均等でない鼻になる可能性を秘めています。鼻先形成には通常1時間から2時間ほど、困難な場合は2時間以上かかります。その後プラスチックまたは金属製の副木を鼻に添えておきます。副木を添えることで回復する間に、新しい鼻の形を維持することに役立ちます。鼻中隔と呼ばれる鼻孔の間を安定させるためのパッキングを入れる場合もあります。問題がなければ手術した日に退院できますが、眠るときに出血や腫れを防ぐために頭を胸より高くして横になる必要があります。
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