鼻孔縁下降術は、正面や側面から見た際に鼻の穴がはっきりと切れ込んで見える場合に施術されます。鼻の穴が強調される場合に、耳などの軟骨を鼻孔縁に移植し、鼻孔縁を下げることで、鼻の穴を目立たなくします。施術は鼻の穴の中を切開して、軟骨を移植するため、術後に傷跡は目立ちません。
鼻孔縁下降術の施術は1時間ほどで終わります。ダウンタイムは個人差はありますが、3日から7日ほどです。洗顔は術後3日目から可能で、シャワーは術後1週間はぬるま湯にする必要があります。メイクは鼻以外であれば、術後すぐに可能です。
術後の過ごし方
鼻孔縁下降術の術後は、鼻への負荷を避ける必要があります。そのため鼻をかむときは強くかまず、拭く程度にします。また鼻水によって傷口が不潔にならないように注意が必要です。就寝時はうつぶせで寝ると鼻に負担がかかる場合があるので、あおむけで寝るようにします。そして、子どもがいる場合などは、鼻にぶつかられたり、叩かれたりということも起こり得ます。そういった場合も鼻への負担になるので、子どもと遊ぶ際には注意が必要です。術後6か月ほどが経過すれば、傷口も安定して完成になります。完成後は鼻をかむ際や就寝時なども通常通りにできます。また、強すぎる衝撃でなければ、子どもがぶつかる程度では問題ありません。
術後1週間ほどはギプスで鼻を固定することになります。外出の際や通勤、通学の際にはマスクを着用する必要が出てきます。会社や学校でマスクを着用できない場合は通勤、通学は困難になります。
どのような鼻の形にするのかを施術前にしっかりと決める
鼻孔縁下降術は鼻孔縁に軟骨を移植しますが、軟骨は自分の身体の一部であるため、非常に自然な仕上がりになります。しかし軟骨の移植量が多すぎると、逆に不自然な形になってしまったり、鼻の皮膚が薄い場合は、軟骨の形が浮き出てしまい、手術をしたことがわかってしまいます。どのような鼻の形にするのかを施術前にしっかりと決め、適度な量を移植することが重要です。
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